さて、雨の電車内。乗客スカスカのグリーン車で目的地へと向かっていく。
過ぎゆく景色を眺めながら、自分の本質に迫るような考え事をしている。
今、そんな状況に酔っている自分を認識した。
それなりに長い時間を生きてきて、経験を重ねることで新鮮さが薄れ、世界の表情は徐々に曇りやすくなっていった。
ビビッドだった色彩は、曇った空のような色合いに変わっていく。
これまで、分かりやすい何かを成し遂げることはできなかった。
そんな時間を積み重ね、気がつけば想像力が恐怖に飲み込まれていた。
そういう重層的な世界で溺れそうだった。
だが、ここで1筋の光が刺す。
やりたいことをやろう
無理かどうか、損か得か、自分に向いてるかどうか
そういう横槍を振り払ってでもやりたい何かを追う。そういう自分に酔って生きる。
それがオレの望む人生。
やるんだ。1歩踏み出すんだ。
自分に酔える生き方を。
自分を誇れる人生を。
真っ直ぐ見つめて進もう。
決意が視界と思考の全てに鮮やかな色をつけていく。必ず上手くいく。